金属を使わない治療

歯は治療で削る度にダメージを受けていきます。
同じ歯を何度も治療していくと、治療する部分が大きくなり、歯の寿命そのものが短くなってしまいます。
銀歯を使った治療では、再びむし歯になってりまうリスクが高いだけでなく、
歯周病のリスクも上がり、場合によっては全身に影響をあたえる可能性もあります。

「銀歯入ってる」という方で
銀歯を入れて6〜7年以上経っている場合は、
銀歯の中でむし歯になっている可能性がありますので
歯医者さんにみてもらうことをおすすめします。

私たちが「金属を使わない治療」をおすすめする訳

古い銀歯を外した後
古い銀歯を外した後

保険診療で使用されている銀歯は、保険証をお持ちの方であれば一部負担金で治療が受けられますが、口の中で溶け出し、プラークが付着しやすい環境を作り出して、むし歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。それが体内に吸収・蓄積されると「金属アレルギー」や歯ぐきの色が黒くなる「メタルタトゥー」になる可能性があります。

また、銀歯と歯を接着しているセメントは6年で接着力が0になると言われています。
「銀歯を入れてから6年以上たっているけど何ともないよ」という方もいらっしゃると思いますが、銀歯が歯についているのはセメントの接着力の他に嵌合力といって機械的にはさまっている力によるものが大きいのです。
一見何ともないような銀歯でも接着力がなくなって「はまっている」だけになっているものが多く、セメントがなくなった歯と銀歯の隙間にむし歯菌が入りこんで「二次カリエス」になってしまうリスクもあります。
これらのリスクをさけて健康なお口の中を長く保っていただくために金属の詰め物や被せ物をいれない治療をおすすめします。

詰め物・被せ物について くわしくはこちら

金属を使用した治療のリスク

  • ●ガルバニー電流
    ガルバニー電流イメージ
    異種金属が接触することにより、ガルバニー電流が発生
  • ●プラークの付着
    プラークの付着イメージ
    電気的な力によってプラーク(歯垢)が付着しやすくなる
    →むし歯や歯周病のリスクが
     上がる
  • ●メタルタトゥー
    (金属イオンによる歯肉の黒ずみ)

    メタルタトゥー(金属イオンによる歯肉の黒ずみ)イメージ
  • ●金属アレルギーが発症するまでの過程
    金属アレルギーが発症するまでの過程イメージ
    1. ①お口の中に金属が入る。
    2. ②金属が様々な刺激によって少しずつ溶け出す。
    3. ③溶けた金属がイオン化して体内へ。
    4. ④体内のタンパク質と結合し、アレルゲンをつくる。
      (アレルゲン=アレルギーの原因となるタンパク質)
    5. ⑤体内で「アレルゲン」に対する「抗体」がつくられる
    6. ⑥「抗体」が「アレルゲン」に過剰反応して
      「金属アレルギー」が発症する。
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