ドクター・スタッフブログ

銀歯が取れてしまう理由

2020年01月23日

皆様こんにちは!

白石プライム歯科、院長の阿部一博です

 

皆様のお口の中に銀歯はありますか?

銀歯はある日突然取れてしまうことがあります。

 

その理由としては、

1)銀歯をくっつけている接着剤の劣化

2)歯がすり減ってしまい、銀歯の部分が他のところと比べて強く接触してしまうようになった

3)銀歯の中で虫歯ができてしまった

というのが主です。

 

1)2)のような場合で、中に虫歯ができておらず銀歯自体の劣化もないときは外れたものをくっつけ直すこともできますが、銀歯を長期間装着していると中で虫歯ができているのがほとんどです。

 

実は銀歯というのは歯と化学的に“接着”しているわけではなく、物理的にはまっているだけの状態に近いのです。

しかも、装着してから何年か経過していくうちに銀歯をくっつけていた接着剤は徐々に劣化していくので、銀歯と歯との境目には菌が入り込んできてしまいます。

装着して年月が経って接着剤が効かなくなってしまっても、なお銀歯は歯にはまりこんだだけの状態で留まり続けることが多いため、その中で菌が虫歯を作ってしまっても気づきません。

 

そんな状態で放置していると、いつか何らかの拍子に銀歯が外れてしまいます。

「銀歯が外れた」という理由で歯医者にいらっしゃる方が多いですが、そのような歯はかなりの確率で虫歯になっており、再治療が必要になります。

虫歯が神経にまで達していると神経を取らないといけません(歯は神経を取るとその寿命が短くなる傾向にあります)。

 

ちなみにセラミック素材のものは銀歯と違い、歯と化学的に接着しており接着力の劣化は少なく、銀歯と比べてはるかに虫歯を作りにくいです。

 

銀歯外れてしまった、古い銀歯が入っている(目安としては5年以上)、という方は一度歯科への受診をおすすめします。

早期に問題が見つかった場合は、銀歯に限らず治療の期間や費用が比較的抑えられるので、定期的な歯科検診を受けるといいですよ

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